【4月7日 AFP】政府軍と反体制派の戦闘が続くリビアを脱出した難民200人以上を乗せた小型船が6日夜、イタリア南部ランペドゥーサ島(Lampedusa)沖で高波にのまれて転覆した。

 救出活動にあたっている沿岸警備隊によると、これまでに50人が救助されたが、約130人が行方不明となっている模様だ。ヘリコプターが上空から、船の近くで約20人の遺体を確認した。また、付近にいた漁船1隻がこれとは別に、3人を救出した。

 沿岸警備隊は一帯の海域にライフジャケットなどを投下する一方で、行方不明者の捜索を続けている。

 テレビ映像によると、生存者は毛布にくるまれ、沿岸警備隊の船でランペドゥーサ島に運ばれた。臨月が近い妊婦も含まれており、救急車で病院に搬送された。

 沿岸警備隊によると、全長13メートルの小型船は2日前にリビア西部ズワーラ(Zuwarah)を出航した。乗っていたのは大半がエリトリア人とソマリア人だったという。(c)AFP/Ljubomir Milasin