【4月5日 AFP】オーストラリア、メルボルン(Melbourne)にある6階建ての立体駐車場の最上階から車ごと転落した女性(41)が、奇跡的に一命を取り留めた。

 車は4日、駐車場の6階から1階まで約30メートル落下。運転手の女性は、隣の建物との間にはさまった車の中から、事故から40分後に無事救助された。

「現場はひどい状況だった。いま見ているんだけれど、どうやって女性が車から出たのかもわからない」と、目撃者の男性は、現場の記者に語った。「まるでトラックが衝突したような音だったよ。音は5~6秒続いて、最後に大きな衝突音がして終わった」

 女性は頭に深い切り傷を負った他、背骨を損傷してる可能性もあり、ロイヤルメルボルン病院(Royal Melbourne Hospital)に搬送された。重傷ではあるが、容体は安定しているという。

 車は駐車場の鉄骨や鉄柵を突き抜けて転落したとみられ、警察が現場を調べている。

 救急隊員によると、女性の命を救ったのはシートベルトだった。助手席側は落下時に大きな衝撃を受けたが、シートベルトをつけていたおかげで、女性は助手席側にすべり落ちなかった。

「車は何度がビルにぶつかりながら落下したようだ。シートベルトやエアバッグや幸運など、一命を取り留めたのはいろいろな要因があると思うけれど、いまも無事だというのは本当に驚きだよ」と救助隊員は語った。(c)AFP