米BP原油流出の原因を発表、装置設計の見直し求める
このニュースをシェア
【3月25日 AFP】米政府は、前年4月に起きた英エネルギー大手BPの原油流出事故に関する調査報告の中で、事故原因は爆発の衝撃でパイプが曲がり、原油流出を防ぐ所定の装置がパイプを密閉することに失敗したためとする見解をまとめた。
調査は米内務省と国土安全保障省がノルウェーの独立認証機関デット・ノルスケ・ベリタス(Det Norske Veritas、DNP)に依頼したもので、今週発表された報告書の中でDNPは、原油の噴出を防ぐために最終手段としてドリルパイプを切断する装置、シアーラムに問題が生じた点を指摘した。
報告書はこれについて、油井から出る原油の勢いでドリルパイプが曲がって他の部分へ押し込まれ、動かせなくなったと説明している。「ドリルパイプの一部がブラインドシアーラムの間に挟まり、シアーラムがパイプを完全に密閉・封印することに失敗したことが、この故障の主原因である」と結論づけ、事故の再発を防止するために設計を見直すよう石油業界に要請した。
2010年4月20日に発生した爆発では11人の作業員が死亡。その後、2億500万ガロンの原油がメキシコ湾(Gulf of Mexico)に流出した。(c)AFP
調査は米内務省と国土安全保障省がノルウェーの独立認証機関デット・ノルスケ・ベリタス(Det Norske Veritas、DNP)に依頼したもので、今週発表された報告書の中でDNPは、原油の噴出を防ぐために最終手段としてドリルパイプを切断する装置、シアーラムに問題が生じた点を指摘した。
報告書はこれについて、油井から出る原油の勢いでドリルパイプが曲がって他の部分へ押し込まれ、動かせなくなったと説明している。「ドリルパイプの一部がブラインドシアーラムの間に挟まり、シアーラムがパイプを完全に密閉・封印することに失敗したことが、この故障の主原因である」と結論づけ、事故の再発を防止するために設計を見直すよう石油業界に要請した。
2010年4月20日に発生した爆発では11人の作業員が死亡。その後、2億500万ガロンの原油がメキシコ湾(Gulf of Mexico)に流出した。(c)AFP