【2月8日 AFP】イラン南部デイラム(Deylam)付近で老朽化した原油パイプラインが破裂し、付近の農地やペルシャ湾(Persian Gulf)沿岸に原油が流出している。国営イラン通信(IRNA)が7日伝えた。

 ブシェール(Bushehr)州の環境保護当局者によると、パイプラインの破裂は前週発生し、原油流出でデイラム沿岸20キロと農地500ヘクタールが汚染され、原油流出の被害は「復旧不可能」ほどだという。

 政府環境保護当局幹部はイラン学生通信(ISNA)に、ペルシャ湾に流出した原油の除去作業に着手したものの、除去完了までには天候が良かったとしても最低でも2か月はかかるだろうと述べた。

 環境保護当局高官は、メヘル(Mehr)通信に対し「原油除去機材は準備ができているが、悪天候により作業が遅れている」と語った。(c)AFP