【12月7日 AFP】2000年に仏パリ(Paris)郊外で超音速旅客機コンコルド(Concorde)が墜落した事故で、仏裁判所は6日、事故機の直前に離陸した米コンチネンタル航空(Continental Airlines)機から脱落した金属部品が事故原因と認め、同航空に罰金および賠償金合わせて120万ユーロ(約1億3000万円)の支払いを命じる判決を下した。

 この事故は2000年7月、エール・フランス(Air France)のコンコルドがパリのシャルル・ドゴール(Charles de Gaulle)空港を離陸直後に墜落・炎上したもので、113人が死亡した。

 仏捜査当局は、直前に離陸したコンチネンタル航空の旅客機DC10から脱落したチタン製部品でコンコルドのタイヤが破損し、燃料タンクの引火につながったと断定していた。

 この日の裁判で、コンチネンタル航空には罰金20万ユーロ(約2200万円)とエール・フランスへの賠償金100万ユーロ(約1億1000万円)の支払いが命じられたほか、同航空の修理保全担当者に対し、問題の部品の取り付けが不適切だったとして禁錮15月の執行猶予付き判決が下された。

 コンチネンタル航空は、判決を不服とし、上訴する姿勢を示している。(c)AFP/Katell Prigent

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