【11月28日 AFP】(一部更新)28日未明、パキスタン・カラチ(Karachi)のジンナー国際空港(Jinnah International Airport)からスーダンの首都ハルツーム(Khartoum)に行く予定だったロシア製の貨物機イリューシン(IlyushinIL-76が離陸直後に墜落して炎上した。

 同機には乗員8人が乗り込み、午前1時45分(日本時間同日午前5時45分)に離陸したが、その約1分半後に墜落した。パキスタンの民間航空当局者は乗っていた8人全員と地上にいた作業員数人が死亡したとしている。

 これまでに6人の遺体が収容されたが、損傷がひどいため身元は未確認で、乗員の遺体か、地上にいた人の遺体なのかも分かっていない。

 病院の医師らによるとこのほかに地上にいた7人ほどの人が負傷したという。空港の近くには空軍と海軍の住宅やオフィスがあり、死傷者が増えるとみられている。

 パキスタンで航空機事故が起きたのは過去4か月で3度目。ジンナー国際空港では5日にも、南部シンド(Sindh)州の油田に向かうイタリアの石油会社のスタッフを乗せた地元航空会社JS Air運航の米ビーチクラフト(Beechcraft)製Beechcraft 1900Cが離陸直後に墜落し、乗っていた21人全員が死亡する事故が起きたばかりだった。

 7月にはカラチからイスラマバード(Islamabad)に向かっていた航空会社「エアブルー(Airblue)」の旅客機エアバス(Airbus)A321型機が、悪天候のなか着陸に失敗して墜落し、乗っていた152人全員が死亡した。(c)AFP/Mohammad Mansoor

【動画】炎上の様子(YouTube/AFPBB News公式チャンネル)
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