【11月5日 AFP】ニュージーランドの首都ウェリントン(Wellington)で、列車の運転室に「潜入」したネコが、運転手をひっかくなどして交替が必要となるほどの怪我を負わせ、運行が一時停止する騒ぎとなった。

 4日の現地紙ワイララパ・タイムズ・エイジ(Wairarapa Times Age)が伝えた運行会社キウイ・レール(KiwiRail)の発表によると、前週、ウェリントン駅に到着した際、運転席にネコが迷い込んでいるを見つけた運転手が、ネコを捕らえようとしたところ、尋常でない勢いでひっかかれた。運転手は病院での治療が必要だったという。列車はそのまま緊急停止状態となり、運転手は交替した。

 同社広報担当は「非常に珍しいこと。運転手はこの道40年のベテランだが、ネコに襲われたのは初めてだと言っていた」と述べた。

 ネコは捕獲され、動物福祉団体で保護されている。キウイ・レールでは飼い主に、「名乗り出ても乗車賃を請求したりしない」ので団体に連絡するよう呼び掛けている。(c)AFP