【11月4日 AFP】(写真追加)豪カンタス(Qantas Airways)航空の最新鋭大型旅客機エアバス(Airbus)A380が4日、飛行中にエンジントラブルに見舞われ、シンガポールのチャンギ国際空港(Changi International Airport)に緊急着陸した。同型機が飛行中にトラブルを起こしたのは今回が初めて。

 同機は、乗客433名・乗員26名を乗せ、シンガポールからシドニー(Sydney)へ向かっていたが、インドネシア上空でエンジンにトラブルが発生したため引き返し、煙を吐きながら着陸した。現地のAFP記者によると、左翼下のエンジン1基の後方部分が失われており、その周囲が黒く焦げている。

 インドネシア北部バタム(Batam)からの目撃者証言によると、上空で大きな爆発音が聞こえ、金属の破片が落ちてきたという。発見された落下物には、尾翼の一部とみられるものも含まれている。

 カンタス航空は今回の事故による負傷者の報告はないとしている。カンタス航空は90年の歴史の中で、死亡事故を起こしたことはない。(c)AFP