【10月14日 AFP】チリのサンホセ(San Jose)鉱山で8月5日に落盤事故が発生してから、地下に取り残された33人の作業員が救助されるまでの出来事を時間を追ってまとめた。

8月5日:チリの首都サンティアゴ(Santiago)から約800キロ北に位置するサンホセ鉱山の地下300メートルで、落盤が発生。

8月6日:チリのセバスティアン・ピニェラ(Sebastian Pinera)大統領が地下に残された33人の救助に政府として救助に全力を尽くすと発表。

8月7日:新たな落盤が発生。換気ダクトを通じた直接救助が困難に。

8月12日:ラウレンセ・ゴルボルネ(Laurence Golborne)鉱業相が、生存の可能性は少ないと発言。

8月22日:ドリルが鉱山作業員らが避難していた場所に達し、33人全員の無事を知らせるメモが地上に届く。元気そうな様子のビデオが初めて地上に届く。

8月23日:地下の鉱山作業員ら、早期の救出を求める。細いパイプラインを通して最初の支援物資が地下に届く。

8月25日:チリ当局者、救出に数か月かかる可能性と鉱山作業員らに伝える。家族と最初の手紙を交換。

8月26日:チリの裁判所、将来の損害賠償の支払いに備えて鉱山会社に180万ドル(約1億5000万円)相当の資産を凍結するよう命じる。

8月29日:地下の作業員たち、それまでいた場所よりも湿度と気温が低い、鉱山内の深い位置にあるシェルターに移る。無線電話で事故後初めて家族と会話。

8月30日:地下のシェルターに向けた直径30センチのパイロット抗の掘削を開始。

9月4日: 地下の作業員が初めてテレビ電話で家族らと会話

9月18日: 2本目の縦穴が作業員たちがいる地下630メートルに到達。この時点で縦穴の直径はまだ小さい。

9月19日: 3機目の強力な掘削機が稼働開始。

9月30日: 33人の作業員のうち29人の家族が、鉱山会社に1200万ドル(約9億7000万円)の損害賠償を求める裁判を起こす。

10月9日: メインの救出用縦穴が地下の作業員たちがいるところに届く。

10月13日: 午前零時11分(日本時間同日午後12時11分)、落盤事故発生から69日ぶりに作業員の最初の1人、フローレンシオ・アバロス(Florencio Avalos)さんが地上に引き上げられる。 作業は順調に進み、最後の鉱山作業員でリーダーのルイス・ウルスア(Luis Urzua)さんが同日夜(日本時間14日午前)救出され、33人全員が地上に生還。

10月14日:地下に降りていた救助隊員6人の最後の1人が午前零時35分(日本時間同日午後12時35分)地上に戻り、救出作戦は終了。

(c)AFP