【10月9日 AFP】ハンガリー西部アイカ(Ajka)で4日、アルミニウム精錬工場の廃液貯水池が決壊し、有毒泥土が流出した事故で、貯水池がさらに完全に決壊する恐れが強まったとして当局は9日、近くにあるコロンタール(Kolontar)の村の避難を開始した。
 
 廃液の流出はこれまでに7人の死者を出し、ドナウ(Danube)川の生態系を脅かしているが、災害当局は貯水池の堤防に新たに崩壊しかけた個所を発見した。これを受けて現地時間9日6時(日本時間午後1時)からコロンタール村の住民を避難させている。同じく近くにあるデヴェチェル(Devecser)の村でも避難が始まる可能性がある。

 コロンタールの住民800人はバスでアイカの街へ避難した。また、現地で取材中の国内外の報道陣も退去するよう求められている。堤防が強化されるまでは、立ち入りは禁止される。(c)AFP

【写真】ハンガリー廃液貯水池の決壊、死者7人に