【9月17日 AFP】チリ北部のサンホセ(San Jose)鉱山で前月5日に発生した落盤事故で、地下に閉じ込められている作業員33人を救出するために、3本の穴の掘削作業が同時に進められているが、1本目の細い縦穴が週内に開通する見通しがついた。縦穴は開通後に幅を広げる必要があるが、救出作業の関係者によると、このまますべてが順調にいけば11月初めに作業員たちを救出できそうだという。

 チリのラウレンセ・ゴルボルネ(Laurence Golborne)鉱業相は16日の会見で、「掘削作業の進み具合は良好だ。数時間以内に地下500メートルまで到達するだろう。同じ質の岩盤が続けば、今週末には開通できるだろう」と述べた。

 開通しそうなのは、同時進行で掘削している救出穴3本のうち「プランB」と呼ばれる1本で、井戸用掘削機「T-130」を使って、まずは第1段階として直径33センチの細い穴を開けている。

 地下630メートルにいる作業員たちを救出するためには、坑をさらに直径70センチまで掘り広げなければならない。同相によると、穴を広げる作業には数週間かかるという。(c)AFP

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