【9月13日 AFP】チリ北部のサンホセ(San Jose)鉱山で前月5日に発生した落盤事故で地下に閉じこめられ、救助を待っている作業員たちが、13日からトレーナーの指示に従ってエクササイズを始める。チリのハイメ・マニャリク(Jaime Manalich)保健相が12日、記者団に語った。

 エクササイズは毎日1時間のプログラムで、「良い健康状態」を維持するのに役立ち、「救助の準備にもなる」。トレーナーが有線テレビで作業員たちに指示を送るという。

 作業員33人は8月5日に地下に閉じこめられてからほとんど運動をしていない。マニャリク保健相によると、ちょうど、不安や抑うつといった負の精神状態が発生し始める時期なのだという。

 マニャリク氏は「作業員たちの精神状態を良くするためにできることは何でもする準備が整っている」と語った。

 前日には、作業員たちの肉体的な面ではなく精神的な安心感を向上させるために、チリ当局者は、作業員たちにタバコを提供する計画を発表していた。換気が改善されたので、タバコの提供も可能になったのだという。

 現地アタカマ(Atacama)州知事によると、作業員たちには1日あたりタバコ2箱(40本)が提供され、全員で分け合うことになる。(c)AFP