【6月2日 AFP】米政府は、メキシコ湾(Gulf of Mexico)にある英エネルギー大手BPの石油掘削施設で起きた大規模な原油流出事故について、刑事事件として捜査を開始した。エリック・ホルダー(Eric Holder)米司法長官が1日、明らかにした。

 長官は報道陣に対し、捜査は「数週間前に」開始され、その内容は「包括的なもの」だと述べた。なお司法省は、想定される訴追対象者や罪状については明らかにしていない。

 前月に米上院エネルギー天然資源委員会(Energy and Natural Resources Committee)で行われた公聴会で、BPは掘削施設を所有するトランスオーシャン(Transocean)、セメントケーシングを担当した油田サービス大手ハリバートン(Halliburton)にも責任があるとした。だがBPは結局、責任を認め、事故による経済的損失を賠償することに同意した。

 ホルダー長官は、BPが刑事訴追された場合でも、同社による原油流出食い止めの努力が損なわれることはないとの見方を示した。(c)AFP/Allen Johnson