【5月28日 AFP】カナダ・オンタリオ(Ontario)州郊外で、車にひかれて死んだ犬の飼い主に、加害者側の保険会社からバンパーの修理代金を請求されるという出来事があった。地元紙トロント・スター(Toronto Star)が27日伝えた。

 事故は3月に、トロント(Toronto)の北に位置する静かな町、オーロラ(Aurora)で発生。

 キム・フレミング(Kim Flemming)さんは仕事から帰宅した後、12歳になる飼い犬ジェイク(Jake)を外に出してやった。その直後、誰かが家のドアをノックして、ジェイクが車にひかれたと告げたという。

 フレミングさんは同紙に対し、「外にでるとジェイクはもう瀕死の状態で、わたしの腕の中で息を引き取った」と語った。

 その2か月後、フレミングさん一家のもとに、ステート・ファーム保険会社(State Farm Insurance)から1732ドル80セント(約15万円)の請求書が届いた。中に入っていた手紙には、フレミングさんには車を損傷させた責任があるため、「弁償するよう」書かれていたという。

 ステート・ファームの広報担当者は同紙に対し、「道路に犬が出ないよう配慮するべきだった」とコメントしている。

 地元の条例では犬をつなぐよう定められているが、フレミングさん一家によると、ジェイクは前から家の周りを歩いていたという。

 フレミングさんの娘は、「家族の一員を失ったのに、バンパーの修理代を払わされるの?どうかしてるんじゃない」と語っている。(c)AFP