【5月27日 AFP】オーストラリア・メルボルン(Melbourne)の鉄道駅で26日、ベビーカーが線路に向かって滑り出し、ホームに入ってきた電車と衝突したが、中にいた赤ちゃんは切り傷や打撲を負っただけで奇跡的に助かった。この付近では昨年にも、同様の事故が発生している。

 現場となったトゥーロンガ(Tooronga)駅の防犯カメラは、生後15か月の男の子を乗せたベビーカーがプラットホームを線路に向かってゆっくりと滑り出し、ちょうど入ってきた電車にぶつかって数メートルほど跳ね飛ばされる様子と、これを恐怖の面持ちで見つめる祖母の姿をとらえていた。 

 現場に駆け付けた救急隊員は、「かすり傷だけで済みました。こんな奇跡、めったにありません」と語った。救急隊によると、祖母がよそ見をしているすきに、2人乗りのベビーカーから3歳の兄が降りたあとで、ベビーカーが動き出したという。

 運転手は入線時に十分速度を落としたが、ベビーカーの手前で停止させることは不可能だった。 

 前年10月には、ここから4キロしか離れていないアシュバートン(Ashburton)駅でも、生後6か月の赤ちゃんがベビーカーごと線路に落ち、入線してきた電車にはねられながらも奇跡的に助かるという事故が起きている。この赤ちゃんは、頭に切り傷を負っただけだった。(c)AFP
  
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【参考】防犯カメラの映像や写真を掲載した「THE AGE」のサイト(英語)