廃棄された放射線装置で被ばく、1人死亡 インド
このニュースをシェア
【4月29日 AFP】インドの首都ニューデリー(New Delhi)にあるデリー大学(Delhi University)が2月に廃棄処分にしたガンマ線照射装置で被ばくした廃棄物処理業者の男性1人が27日、多臓器不全のため病院で死亡した。
29日の警察発表によると、この装置はデリー大学の化学実験室が複数の廃棄物処理業者に売却したものだった。12日に放射能漏れが見つかると7人が体調の異常を訴えて入院し、同市のくず鉄市場に近い現場周辺の住宅地域はパニック状態となった。
問題の装置は1980年にデリー大学が輸入したものだが、85年には使用されなくなっており、この2月に競売によって売却されていた。警察の調べによると、これを入手した業者らが装置を分解した際に鉛製のカバーを外したため、被ばくしてしまった。
警察はインドの原子力研究所の専門家らの協力を得て、コバルト60を含む放射性廃棄物を除去した。コバルト60は医療や食品加工の際の殺菌に使用される放射性物質。捜査当局はすでにニューデリー西部のくず鉄市場の15店舗から、コバルト60を検出している。(c)AFP
29日の警察発表によると、この装置はデリー大学の化学実験室が複数の廃棄物処理業者に売却したものだった。12日に放射能漏れが見つかると7人が体調の異常を訴えて入院し、同市のくず鉄市場に近い現場周辺の住宅地域はパニック状態となった。
問題の装置は1980年にデリー大学が輸入したものだが、85年には使用されなくなっており、この2月に競売によって売却されていた。警察の調べによると、これを入手した業者らが装置を分解した際に鉛製のカバーを外したため、被ばくしてしまった。
警察はインドの原子力研究所の専門家らの協力を得て、コバルト60を含む放射性廃棄物を除去した。コバルト60は医療や食品加工の際の殺菌に使用される放射性物質。捜査当局はすでにニューデリー西部のくず鉄市場の15店舗から、コバルト60を検出している。(c)AFP