【4月27日 AFP】米南部ルイジアナ(Louisiana)州沖の海洋石油掘削基地「ディープウオーターホライズン(Deepwater Horizon)」の爆発事故で大量の原油がメキシコ湾(Gulf of Mexico)に流出している問題で26日、原油の流出を食い止めるためにロボット潜水艇が導入された。

 行方不明者11人を出した前週の爆発事故で、掘削基地は海底に沈没。原油は1日4万2000ガロン流出、幅62キロ、長さ77キロの範囲に広がり、ルイジアナ沿岸の生態系への影響が懸念されている。

「ディープウオーターホライズン」のリース権を保有する国際石油資本(メジャー)の英BPによると、現在、原油の噴出を食い止めるため、ロボット潜水艇4機を用いて、処理能力450トン規模の巨大ブローアウト・プリベンター(BOP)をフル稼動させようと試みているという。作業が成功するか否かは27日朝までに明らかになる。

 その一方で、BPは、水深1500メートルもの海底でのロボット潜水艇作業は前例がないため、最終的にはリリーフウェルを掘削せざるを得ない可能性もあると指摘した。リリーフウェルの掘削には、長時間を要する。(c)AFP/Allen Johnson