【9月27日 AFP】インドネシア交通省によると、前週20日にあたったイスラム教のラマダン(断食月)明けの祭り、イード・アル・フィトル(Eid al-Fitr)の連休前後、各地では帰郷ラッシュが発生し、全国での交通事故による死者は500人近くに上った。

 イード・アル・フィトルの前6日間と後3日間の期間中に発生し、同省が記録した交通事故件数は1153件で、大半はオートバイがらみの事故だった。全国の死者は472人、負傷者は551人だった。交通省報道官によると、「帰省客らは1人平均16時間かけて移動した計算で、多くの人が渋滞のなか、疲労していた」。

 インドネシアでは国民2億3400万人のうち90%がイスラム教徒。イード・アル・フィトルの前後には、年間でも最も大きな渋滞ラッシュが起きる。飛行機、列車、フェリー、バスなどはどれも満員になり、自家用車やバイクでの移動は定員超過気味になる一方、都市部は空っぽとなる。

 前年同時期にも少なくとも548人が死亡したが、大半は定員超過のオートバイによる事故だった。(c)AFP