【9月13日 AFP】香港一の超高層ビルとして建設中の「環球貿易広場(International Commerce CentreICC)」で13日、建設作業中のエレベーター・シャフト内で20階相当の高さから落下し、作業員6人が死亡した。
 
 現地警察によると、駆けつけた救急隊が作業員3人をまず運び出したが、全員病院で死亡が確認された。さらに後、残る3人の遺体も消防隊によって回収された。

 初期段階の現場検証によると、作業員らは118階建てのビルのうち、30階のエレベーター・シャフト内で足場を組んで作業していたところ突然足場が崩れ、10階部分まで落下したとみられる。

 環球貿易広場は、香港の地下鉄事業者、地鐡公司(MTR Corporation)と不動産開発大手、新鴻基地産(サンフンカイ・プロパティーズ、San Hung Kai Properties)などが、九龍(Kowloon)半島先端に位置する繁華街エリア、尖沙咀(Tsim Sha Tsui)地区で2010年の完成を目指し建設を進めている。
 
 世界ではアラブ首長国連邦(UAE)のブルジュ・ドバイ(Burj Dubai)、台湾の台北101(Taipei 101)、中国本土・上海の「上海環球金融中心(Shanghai World Financial Centre)」に次いで4番目の高さとなる予定。(c)AFP