【8月1日 AFP】ジンバブエのモーガン・ツァンギライ(Morgan Tsvangirai)首相が乗った車にトラックが衝突し、首相が負傷、同乗していたスーザン(Susan Tsvangirai)夫人が死亡した事故で、同国Chivhuの裁判所は、不注意な運転をしていたトラック運転手に200ドル(約1万9000円)の罰金を言い渡した。政府系日刊紙ヘラルド(Herald)が1日伝えた。

 Tapera Bvudzijena判事は、判決で「重大な過失などの違反で有罪の場合、法律では禁固刑を定めているものの、そうでない場合は罰金刑か社会奉仕活動を言い渡している。本件では、被告を禁固刑にすることはできない。被告の月収が200-300英ポンド(約3万2000-4万7000円)であることから、200米ドルの罰金刑が妥当」と述べた。

 判事は、運転手に過失責任があるものの、路面状況も悪く運転手に全面的に責任があるとは言えないとした。

 ジンバブエの道路の多くは長年にわたって放置された結果、大きな穴があるなど荒廃した状態となっている。被告は事故当時、米国際開発局(U.S. Agency for International DevelopmentUSAID)との契約で医療品を運んでいた。(c)AFP