【6月9日 AFP】1日にブラジル・リオデジャネイロ(Rio de Janeiro)からパリ(Paris)に向かう途中、大西洋で消息を絶ったエールフランス(Air France)AF447便の捜索についてブラジル海軍は8日、同機の尾翼を発見したと発表した。事故原因の究明やブラックボックスの捜索にとって重要な手がかりとなる可能性がある。

 タイタニック号を調査したフランスの潜水調査艇ノーティル(Nautile)がブラックボックスの捜索のため現場に向かっており、10日に到着する予定。ブラックボックスは機体尾部に積まれていたため、尾翼の発見は捜索場所の特定に役立つと期待される。

 ブラジル、フランス両国はブラジル北東沖1100キロ付近の海域で遺体や機体残がいの捜索を続けている。水深6000メートルの海底に沈んでいると見られるブラックボックスが発する位置を知らせる信号は3週間で消えてしまうため、早期発見が重要だ。

 米国海軍は7日、けん引可能な反響音位置特定装置と約20人の要員を派遣し、ブラックボックスの捜索に協力すると発表した。現場には10日に到着する予定だという。(c)AFP