エールフランス機、ブラジル沖で消息絶つ 乗員乗客228人が搭乗
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【6月1日 AFP】(一部更新、写真追加)ブラジルのリオデジャネイロ(Rio de Janeiro)発・仏パリ(Paris)行きの仏エールフランス(Air France)航空AF447便、エアバスA330型旅客機(乗客216人、乗員12人)が1日、大西洋のブラジル沖で消息を絶った。パリの空港関係者が発表した。
ブラジル空軍も、同国沖のフェルナンド・デ・ノローニャ(Fernando do Noronha)島周辺で、同機の捜索を開始したと発表した。
パリの空港関係者によると、同機が消息を絶ってから数時間が経過し、定刻になってもパリのシャルル・ドゴール空港(Charles de Gaulle Airport)に到着していない。通信装置が故障した事態も考えられるが、そうした可能性は非常に低いという。
同機の機影がレーダーから消え、管制塔と同機との通信が途絶えたのは、日本時間午後3時ごろ。到着予定は同午後6時10分だった。空港当局はシャルル・ドゴール空港に非常事態チームを設置した。
フランスのジャンルイ・ボルロー(Jean-Louis Borloo)エコロジー・エネルギー・持続的開発相は、消息を絶ったエールフランス機は恐らくなんらかの事故にあったと述べ、ハイジャックの可能性を否定した。
■落雷で電気系統の故障か
一方、エールフランス側は会見で、同便が雷の被害に遭い、電気系統が故障した可能性に言及した。当時、AF447便がさしかかっていたのは大西洋の暴風雨地帯で、強い乱気流もあったという。
また同社は別の発表で、日本時間1日午前11時14分に、飛行中の同機から電気系統の故障を示す自動エラーメッセージが送信されていたことを明らかにした。
エールフランスによると乗客の内訳は、成人男性126人、成人女性82人のほか、子ども7人と乳児1人。乗員は客室乗務員9人を含む計12人。(c)AFP