【3月31日 AFP】欧州への移住を希望する不法移民を乗せた船3隻がリビア沖で沈没した事故について、国連(UN)の国際移住機関(International Organization for MigrationIOM)は31日、AFPの取材に対し、乗船していた約300人が行方不明になっているとの情報を明らかにした。

 IOMの広報担当官は、リビア当局が船の残骸(ざんがい)を確認しており、またリビアの首都トリポリ(Tripoli)に駐在するIOMの外交筋から、約300人が行方不明との情報が届いていると語った。

 3隻とも定員オーバーの状態で、暴風雨の中、沈没したとみられる。4隻目の船も被害を受けたが、どうにかリビア沿岸に帰還したという。

 また、IOMによると、過去1日半以内に多くの船が不法移民を乗せてリビア沖に出航したとの情報がある。

 リビアはアフリカ東部および南部からの移民の多くが目指す移住先であるとともに、1770キロと海岸線が長いため、それらのアフリカから欧州に向かう移民たちの乗り継ぎ地点ともなっている。(c)AFP