独ケルン市史料館が崩壊、行方不明9人 古文書などに被害か
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【3月4日 AFP】3日、ドイツ西部ケルン(Cologne)で3日午後2時(日本時間同午後10時)ごろ、同市の史料館が入った4階建ての建物と隣接する集合住宅などが崩壊し、最大で9人が行方不明となっている。
史料館付近から不信な音がし始めたため崩壊直前に警告が出され、近隣住民らは避難していた。また近くの小学校は、崩壊が起きた時間までに終わっていたと、現場でAFPに応えた同市広報担当者は語った。負傷者は出ていないという。
同史料館には最古のもので922年の古文書など、ケルン市に遺された約6万5000点の文書や地図、映像、写真などが収蔵されていた。中には作曲家ジャック・オッフェンバック(Jacques Offenbach)や1972年にノーベル文学賞を受賞したハインリヒ・ベル(Heinrich Boell)の遺稿なども含まれていた。崩壊した建物は71年から史料館として使用されてきた。(c)AFP