【1月11日 AFP】オーストラリアで11日、人間が相次いでサメに襲われ、31歳のサーファーと10代の少女が負傷した。ともに命に別状はない。オーストラリアでは2週間前に、海水浴中にサメに襲われたとみられる男性が行方不明になったばかりだった。

 当局者によると、サメに襲われたサーファーは、同国東部のフィンガル・ビーチ(Fingal Beach)でサメに脚をかまれた。負傷したものの、サメを振り切って岸まで逃げのびたという。

 ニューサウスウェールズ(New South Wales)州北部のライフガード(水難救助員)コーディネーターのStephen Leahy氏は、豪通信社AAPAustralian Associated Press)に対し、「目撃者によると、被害者グループの周囲にイルカが多数近寄っていた。突然、海面が大きな水しぶきを上げ、気付いたときには被害者は脚をかまれていたという」と説明した。傷口は30センチもあったが、一緒にいた友人が脚とサーフボードを結ぶロープで傷口の近くを縛って出血を止めたという。

 また、豪南部のタスマニア(Tasmania)島北東部沿岸では、10代の少女が体長5メートルのホオジロザメにかまれ負傷した。報道によると、少女は病院で治療を受けているが、容体は安定しており、命に別状はないという。

 オーストラリアでは、海水浴中のブライアン・ゲスト(Brian Guest)さん(51)が、サメに襲われたとみられ行方不明になった事件が2週間前にあったばかりだった。オーストラリアでは、過去2世紀の間に、サメに襲われて194人が死亡したとみられている。(c)AFP