【12月20日 AFP】地中海で海底ケーブル3本が損傷し、欧州ー中東ーアジア間のインターネット通信と電話が19日、著しい通信障害に見舞われている。フランステレコム(France Telecom)が発表した。

 フランステレコムは声明で「シチリア(Sicily)島とチュニジア間の地中海で、シチリア島とエジプトをつなぐ回線が断線した。原因はわかっていない」と発表した。また、同社広報担当者は、攻撃による断線の可能性は低いと述べた。

 復旧作業のため現場に向かったボートの到着は22日以降になり、回線が通常の状態に復帰するのは遅ければ12月31日になるという。

 フランステレコムによると、欧州とアジアをつなぐ企業間の回線は、大半が米国経由で接続されているという。一方、アジアの数か国と欧州との一般通話は19日早くから不通となっているという。

 欧州とインド間では65%が不通となり、シンガポールでは59%、マレーシアは44%、サウジアラビアで55%、エジプトで52%、台湾で39%、パキスタンで51%が不通となっている。(c)AFP