【11月17日 AFP】中国東部の浙江(Zhejiang)省杭州(Hangzhou)市で15日、地下鉄工事現場の真上を通る幹線道路が陥没した事故で、17日までに確認された死者の数は7人となった。地下に閉じ込められた行方不明者14人について、当局では生存を絶望視している。

 国営ラジオによると16日遅くになって、救助隊は新たに4人の遺体を発見した。17日も必死の捜索が続けられた。行方不明者のほとんどは建設作業員とみられ、地下で大量の土砂に埋まっていると可能性が高い。

 建設中だった地下鉄の線路のうち崩壊した部分は全長75メートルで、大きく陥没した路面には少なくともバス1台を含む車両11台が転落した。さらに穴には近隣の河川から水が流れ込んだが、水のほとんどは17日に排水された。しかし、地元当局者は「浸水は大量だったので、閉じ込められた作業員たちが生存している可能性は非常に少ない」と、新華社(Xinhua)通信に答えた。

 同通信によると救助隊は16日、すべての車両を引き上げ、運転していた人や同乗者を救出した。また事故で負傷し病院へ運ばれた26人のうち、11人は16日中に退院した。

 杭州市は前年3月に大規模な地下鉄線路網の建設工事を開始した。国営メディアは中国の地下鉄工事における史上最悪の事故と報じている。(c)AFP