【10月23日 AFP】スウェーデン放射線安全機関(Swedish Radiation Safety AuthoritySSM)は22日、インドからスウェーデンに輸出された工業部品から放射性物質のコバルト60が検出されていたことを公表した。

 SSMによると、コバルト60が検出されたのはインドからスウェーデンに出荷された工業用フランジで、オランダ税関の検査で明らかになった。放射能レベルは低く、人体に影響がないことから、回収はしていないという。

 また、数週間前にインドを出港した同種の製品が、スウェーデン西部、南部、中央の計3社に納入されていたことが分かったとしている。汚染された製品の正確な数は不明だが、3社のうち1社では、納入された1200個の製品のうちの9個からコバルト60が検出されたという。社名は公表されなかった。

 コバルト60をめぐっては、21日に米エレベーター大手オーチス(Otis)のフランス子会社が、インド製エレベーター用ボタンから検出されたと発表したばかり。オーチス22日、インド製のボタンが使用されたエレベーター数百基を対象にボタンの交換を行うと発表した。(c)AFP