メキシコ市のナイトクラブで将棋倒し、12人死亡 警察の一斉摘発にパニック
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【6月21日 AFP】(一部更新)メキシコ市(Mexico City)で20日、警察がナイトクラブを一斉摘発した際、中にいた人々が出入口に押しかけて将棋倒しとなり、若者9人、警官3人の計12人が死亡した。
同市の治安当局によると、警察は未成年者への酒類の違法販売を取り締まるため、ナイトクラブ「New Divine」に突入した。当時、学年末のパーティーを行うため約1000人が集まっていた。
ナイトクラブの責任者がマイクで警察の摘発を告げると、人々はパニックに陥り、逃げようと出入口に殺到した結果、将棋倒しになった。非常口に積まれていたビールケースが出入りを妨げたという。
死亡した若者9人のうち、3人は女性だった。7人は現場で、18歳と15歳の2人は搬送先の病院で死亡した。検察当局によると、死因は窒息だという。このほか約20人が負傷し、病院で手当てを受けた。
摘発が始まったのは、パーティー開始から約1時間半後の午後6時半(日本時間21日午前8時半)ごろ。当時、2階建て、20平方メートルのナイトクラブは、定員を超える人であふれかえっていた。
警察はナイトクラブの従業員3人と他に39人を治安妨害の容疑で逮捕した。当局は銃撃戦は発生せず、催涙ガスも使用しなかったとしている。
若者の一団は事故発生後、入り口前に脱げた靴が散乱しているナイトクラブに戻り、現場に残っていた約100人の警官に向け投石したという。
警察は適切な事故予防措置を取っていたのかとの質問に、治安当局者は「事前に多くの計画を立てていたが、状況は中にいる人々の態度や行動によって決まる部分が大きい」と述べた。(c)AFP/Leticia Pineda
同市の治安当局によると、警察は未成年者への酒類の違法販売を取り締まるため、ナイトクラブ「New Divine」に突入した。当時、学年末のパーティーを行うため約1000人が集まっていた。
ナイトクラブの責任者がマイクで警察の摘発を告げると、人々はパニックに陥り、逃げようと出入口に殺到した結果、将棋倒しになった。非常口に積まれていたビールケースが出入りを妨げたという。
死亡した若者9人のうち、3人は女性だった。7人は現場で、18歳と15歳の2人は搬送先の病院で死亡した。検察当局によると、死因は窒息だという。このほか約20人が負傷し、病院で手当てを受けた。
摘発が始まったのは、パーティー開始から約1時間半後の午後6時半(日本時間21日午前8時半)ごろ。当時、2階建て、20平方メートルのナイトクラブは、定員を超える人であふれかえっていた。
警察はナイトクラブの従業員3人と他に39人を治安妨害の容疑で逮捕した。当局は銃撃戦は発生せず、催涙ガスも使用しなかったとしている。
若者の一団は事故発生後、入り口前に脱げた靴が散乱しているナイトクラブに戻り、現場に残っていた約100人の警官に向け投石したという。
警察は適切な事故予防措置を取っていたのかとの質問に、治安当局者は「事前に多くの計画を立てていたが、状況は中にいる人々の態度や行動によって決まる部分が大きい」と述べた。(c)AFP/Leticia Pineda