【5月30日 AFP】(写真追加、一部更新)米ニューヨーク(New York)マンハッタン(Manhattan)で30日、建設中の32階建てのビルからクレーンが地上に落下し建設作業員2人が死亡、1人が重傷を負った。関係者が明らかにした。

 これに先立ち、マイケル・ブルームバーグ(Michael Bloomberg)市長は会見で、1人が死亡、2人が重傷を負ったと発表していたが、ニューヨーク遺体安置所関係者によるとその後、負傷者の1人が死亡したという。

 ブルームバーグ市長によると、事故があったのはマンハッタン島アッパー・イースト・サイド(Upper East Side)で、3人は作業中だった。また通行人1人が軽いけがをしたという。クレーンの落下で建設中のビルも一部損壊した。 

 マンハッタンでは3月にも、工事現場のクレーンがビル上に落下し、7人が死亡する事故があったばかり。しかし、当局者は今回のクレーンは適切に検査を受けていたとしており、市長は「容認しがたい」事故としつつも2件の事故については「関連があるとは考えられない」と述べた。事故の原因や詳しい状況、管理体制や規則に問題がなかったかなどについては現時点では明らかになっていないという。

 CBS、FOXテレビなど米国の複数のメディアはこれに先立ち、少なくとも2人が死亡したと報じていた。(c)AFP