ジャワ島ガス田泥流噴出事故から2年、支援と賠償求める住民
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【5月30日 AFP】インドネシア・ジャワ(Java)島東部の天然ガス採掘現場で起き、死者も出た有毒泥土の噴出事故から2年を迎えた29日、同島ポロン(Porong)で追悼行事が行われた。事故現場となった東ジャワ(East Java)州シドアルジョ(Sidoarjo)県の住民数百人が出席し、生活再建に向けた支援と賠償金の支払いを求め祈りを捧げた。
2006年5月29日、採掘会社ラピンド・ブランタス(Lapindo Brantas)の所有する天然ガス掘削井戸のすぐ近くに突如として「泥火山」の火口が現れ、大量のメタンガスと泥土を噴出し始めた。噴出した泥で12の村が埋まり、13人が死亡、周辺住民約3万6000人が避難した。
泥土噴出事故としては過去最大の被害規模で、現在は周辺一帯が沈下し、巨大クレーターとなる兆候を見せている。
裁判所は泥土の噴出を自然災害とする判断を下したが、調査団や住民、人権団体は、ラピンド・ブランタスによる採掘工事が原因だと主張。一方、会社側は、先に発生した地震が原因だと反論している。同社は国内大富豪の1人アブリザル・バクリ(Aburizal Bakrie)公共福祉担当調整相の一族が所有している。(c)AFP
2006年5月29日、採掘会社ラピンド・ブランタス(Lapindo Brantas)の所有する天然ガス掘削井戸のすぐ近くに突如として「泥火山」の火口が現れ、大量のメタンガスと泥土を噴出し始めた。噴出した泥で12の村が埋まり、13人が死亡、周辺住民約3万6000人が避難した。
泥土噴出事故としては過去最大の被害規模で、現在は周辺一帯が沈下し、巨大クレーターとなる兆候を見せている。
裁判所は泥土の噴出を自然災害とする判断を下したが、調査団や住民、人権団体は、ラピンド・ブランタスによる採掘工事が原因だと主張。一方、会社側は、先に発生した地震が原因だと反論している。同社は国内大富豪の1人アブリザル・バクリ(Aburizal Bakrie)公共福祉担当調整相の一族が所有している。(c)AFP