中国列車衝突事故、五輪のための鉄道工事が要因の1つか
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【5月1日 AFP】中国山東(Shandong)省緇博(Zibo)で4月28日に発生し71人が死亡した列車衝突事故で、北京五輪を前に進められていた新しい線路の敷設工事が事故の要因だったとの見方が出てきた。地元当局者や国営紙の新京報(Beijing News)が29日、明らかにした。
当局は事故原因についてスピードの出し過ぎとみているが、政府の事故調査チームの幹部によると、山東省済南(Jinan)鉄道局は前週、敷設工事を理由に事故現場区間では減速するよう運転士らに指令を出していた。
地元当局者の話では、現場では北京五輪前の開通を目指し、セーリング競技が行われる青島(Qingdao)と省都済南を短時間で結ぶ新路線を合流させる基礎工事が行われており、作業員が深さ20メートル以上の穴を掘っていたという。
北京(Beijing)の大衆紙、新京報は、現場区間での減速命令が運転士らに正しく伝達されておらず、また命令が伝達されたかどうかの確認も行われなかったと報じた。工事関係者は、建設工事と事故との関連性についてはコメントを避けている。(c)AFP/Robert J. Saiget
当局は事故原因についてスピードの出し過ぎとみているが、政府の事故調査チームの幹部によると、山東省済南(Jinan)鉄道局は前週、敷設工事を理由に事故現場区間では減速するよう運転士らに指令を出していた。
地元当局者の話では、現場では北京五輪前の開通を目指し、セーリング競技が行われる青島(Qingdao)と省都済南を短時間で結ぶ新路線を合流させる基礎工事が行われており、作業員が深さ20メートル以上の穴を掘っていたという。
北京(Beijing)の大衆紙、新京報は、現場区間での減速命令が運転士らに正しく伝達されておらず、また命令が伝達されたかどうかの確認も行われなかったと報じた。工事関係者は、建設工事と事故との関連性についてはコメントを避けている。(c)AFP/Robert J. Saiget