【4月19日 AFP】中国では今年1月から3月にかけて、2万人近くが職場での事故や交通事故で死亡したことが明らかになった。国営新華社(Xinhua)通信が17日、国家安全生産監督管理総局(State Administration of Work Safety)の発表として伝えた。

 国家安全生産監督管理総局のWang Jun局長によると、1-3月期の事故死者数は合計1万9248人で前年同期比14.3%減だった。事故数は11万件以上だった。

 一方、事故の多発で知られる同国の石炭鉱業では1-3月期、事故による死者数が前年比24.5%減少したというが、Wang局長は詳細に触れなかった。

 交通事故のみによる死者数は前年同期比で13.4%減少したという。

 新華社通信は、関係者による死亡事故の隠ぺいも見られたとするが、特に炭坑事故については自治体と結託した隠ぺい工作がしばしば行われてきたことを明らかにしている。

 新華社通信によると、関係者による死亡事故の隠ぺいも頻繁に発覚しており、特に炭坑事故では自治体と結託した隠ぺい工作がしばしば行われているという。

 中国の炭坑での昨年の死者数は政府発表で前年比20%減の3800人近くだった。一方、独立系労働者団体の一部は、実際の死者数はこれを大きく上回ることは確実との見解を示している。(c)AFP