【4月9日 AFP】パキスタンの核関連施設で8日、ガス漏れがあり、作業員2人が死亡した。同国の核エネルギー当局が声明で発表した。

 事故があったのは、首都イスラマバード(Islamabad)南西240キロのクシャブ(Khushab)にある核関連施設内の重水炉で、声明によると、年1回の点検作業のため稼働停止していたという。

 施設内にいた人々は直ちに避難したが、事故の対処にあたっていた作業員2人が死亡した。一方、漏れたガスはすべて重水炉の燃焼装置内で燃えたため、一般市民の生活に影響はないという。

 状況は直ちに管理され、事故の原因究明の指示が出されているという。声明ではそれ以上の詳細は明らかにされなかったが、民放テレビ局は、重水炉のリン酸水素容器で爆発が発生したと報じた。

 パキスタンは1998年、インドに対抗して核実験を成功させ、イスラム国では世界初の核保有国となった。(c)AFP