【2月3日 AFP】中国・広東(Guangdong)省南部の工業都市広州(Guangzhou)駅で1日夜、旧正月を古里で過ごそうと乗車ホームに殺到した大勢の帰省客に押され、女性1人が死亡した。国営通信社・新華社(Xinhua news agency)が3日伝えた。

 中国では大雪などの悪天候に加え、旧正月を控えて乗客数が増加していることで鉄道便が大きく乱れ、各地の駅では吹雪の中乗客が足止めをされるなど混乱が続き、数十万人が影響を受けている。

 同駅では警官2000人がこれまで1週間にわたり連日、帰省のため乗車ホームを目指して突進する群衆を押しとどめようと警備にあたっている。

 死亡した女性は、湖北(Hubei)省出身で広東省の腕時計工場に務めていた。1日午後から列車に乗る順番を待っていたという。

 広州警察の関係者は2日の会見で、女性は同日、駅構内で乗客らに押され床に倒れて意識を失い病院に運ばれたが、同日遅くに死亡が確認されたと発表した。(c)AFP