【12月26日 AFP】(12月27日 一部更新 写真追加)ネパール西部スルケット郡のベリ(Bheri)川で25日発生した橋の崩落事故で、現地では26日も早朝から警察官や兵士ら450人が事故現場から40キロ下流まで範囲を広げて捜索活動に当たっている。地元当局者がAFPに電話で語ったところによると、これまでに少なくとも16人が死亡し、40人以上が負傷した。少なくとも35人が行方不明になっており、多くは女性や子供とみられている。

 事故が起きたのは、首都カトマンズ(Kathmandu)西方380キロにあるベリ川の渓谷に架かる橋で、事故当時は前夜の満月を祝う祭りに向かう地元住人ら約400人が橋を渡る途中だったという。川は水深約25メートルで、冬の時期水かさの低くなった川を約100人が川岸まで泳いで助かったという。崩落した橋のロープにつかまって助かった人も数十人いたという。

 崩落した橋は、全長500メートルの鋼鉄コイル製で川面から50メートルの高さに架けられていた。事故の原因は、橋を支える支柱の不良によるものとみられる。 

 これまでに女性や子どもなど40人が救出され、近くの病院に搬送された。必死の救助活動が続いているが、行方不明者の生存の可能性は大きくはないとみられている。(c)AFP