【12月13日 AFP】ノルウェー沖のスタットフィヨルド(Statfjord)油田で12日、海上石油プラットフォームと石油積み出し用のブイをつなぐパイプから原油数千トンが北海(North Sea)に流出した。ノルウェー当局と同施設関係者が明らかにした。

 ノルウェー沖200キロの流出現場には、航空機やヘリコプター、船舶が急行し、流出量の確認と被害の拡大防止措置を行っているが、現場は波風が強く、作業は困難な状況だという。

 流出した原油は推定で2万4150バレル(3220トン)とみられ、ノルウェーの原油流出事故としては史上2番目の規模。ノルウェーの石油大手スタトイル(StatoilHydro)の発表によれば、事故はタンカーへの積み出し作業中に起こった。

 気象学者は、流出した原油がノルウェー沿岸に達する可能性は低く、今後数時間のうちに気化するか海中に沈むとの見方を示している。(c)AFP/Pierre-Henry Deshayes