【8月18日 AFP】首都北京(Beijing)から450キロ南の山東(Shandong)省、新泰(Xintai)の炭鉱坑内で17日午後、洪水に伴う浸水事故が発生し、作業員172人が行方不明になった。国営通信の新華社(Xinhua)が伝えた。

 事故があったZhangzhuang炭鉱では当時、756人が坑内で作業をしていた。山東省の発表によると、現地時間の同日午後8時55分までに、584人が救出されたが、18日早朝の時点で172人が坑内に閉じ込められていると見られる。

 山東省は救助隊派遣のため調整にあたっているが、豪雨のため作業は遅れている。新華社によると、救助隊は換気、排水など9つの作業班によって構成されるという。

 中国政府は、昨年1年間に発生した炭鉱事故での犠牲者は4700人以上であったと発表している。しかし、ある民間の労働団体は、炭鉱経営者らが事故隠しを図っているため、実際の犠牲者数は毎年2万人に上るとみている。(c)AFP