【7月18日 AFP】ブラジルのサンパウロ(Sao Paulo)のコンゴーニャス(Congonhas)空港で17日午後6時50分ごろ、176人の乗客・乗員を乗せたポルトアレグレ(Porto Alegre)発のTAM航空JJ3054便が雨でぬれた滑走路ですべり、TAM航空関連の事務所に突入、炎上し、少なくとも200人が死亡した。地元紙フォリャ・デ・サンパウロ(Folha de Sao Paulo daily)が消防隊員の話として報じた。

 墜落したのはエアバスA320型機。衝突した建物は、貨物などを扱うTAM航空の関連会社で、地元テレビは当初、事務所内にいた従業員3人が死亡、8人が負傷したと伝えていた。

 目撃者によると、同機は建物内に深く突っ込み、外部からは尾翼部分が見えるだけだという。事故発生から2時間ほどたったころ、最初の犠牲者が運び出されたという。

 地元テレビは当初、同機は空港付近のガソリンスタンドに突入したと報じていた。

 空港運営会社の広報担当者は「まずは家族に伝えるべき」として、犠牲者の数を明らかにしなかった。

 事故発生1時間後の時点でTAM航空は「現在のところ、乗員・乗客などの被害状況の詳細はわかっていない」との声明を発表。さらに、「乗客・乗員の家族のために、犠牲者および関係者支援プログラムを実施し、無料電話サービスを提供している」と付け加えた。

 公安当局者によると、消防車50台と救急隊員150人が出動し、事故後の対応に当たっているという。(c)AFP