【7月13日 AFP】インドネシア沖で乗員乗客60人が乗った定期船「Wahai Star」号が3日前に悪天候に見舞われ転覆した事故で、インドネシア当局は13日、少なくとも子ども2人の死亡が確認されたと発表した。

 この定期船は、悪天候のなかインドネシア東部のマルク(Maluku)州の州都アンボン(Ambon)からブル(Buru)島へ向けて航行中に、エンジンに異常が発生し転覆したという。

 アンボン港湾当局が語ったところによると、これまでに35人が救出されたほか、救援艇5隻が引き続き行方不明者23人の捜索を行っているという。

 国営アンタラ(Antara)通信は12日夜、「現場では、悪天候のなか、海に投げ出された人々の捜索活動が集中的に行われている」との警察艇船長の談話を報じた。「生存者救出の望みはまだある」と語る同船長によると、救出者はアンボンに直ちに搬送するという。

 13日午前も悪天候は続き、アンボンから2300キロ東方のジャカルタ(Jakarta)行きの定期船は欠航している。

 近年インドネシアでは、多くの犠牲を伴う交通機関の事故が相次いでいる。1万7500もの群島国家インドネシアでは、航空機や船舶は人々の重要な交通手段だ。しかし、その極めて低い安全性が問題視されてきている。
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