【ジャカルタ/インドネシア 3日 AFP】1日午後にスラウェシ(Sulawesi)島西部で消息不明になったインドネシアの航空会社アダム・エア(Adam Air)の旅客機の捜索は2日目に入った。前日、機体と生存者の発見が発表されたが、102人を乗せたボーイング(Boeing)737型機の機体はいまだ発見されていない。

 不安を募らせる乗客の親族や報道陣から誤報への非難が集まる中、空軍機や警察、民間の団体などによる海、空、陸からの大規模な捜索が進められている。

 米国人3人を含む乗客96人と乗員6人が乗せたアダムエア737型機は1日、ジャワ(Java)島中部のスラバヤ(Surabaya)からスラウェシ島北東のマナド(Manado)に向かう途中でレーダーから機影が消えた。

 数人の生存者と機体の残がいがスラウェシ島西部ポレワリ(Polewali)近くのジャングルに覆われた山岳部で見つかったと国軍高官が2日伝えたが、捜索隊と救助隊が辺りをくまなく捜索した結果、誤報だったことが分かった。

 誤報を受け、インドネシアのメディアは3日関係者を強く非難した。
「人々は虚偽の報告を受けた」、とPikiran Umum紙。
「恥ずかしいことに、誤報はインドネシア国内だけでなく世界中に流された」と同紙はインドネシアの連絡体制の悪さを指摘した。

地図は、消息を絶ったアダム・エアの飛行ルート。(c)AFP

<ニュース解説画像一覧へ>