【8月5日 AFP】北京五輪に出場する競泳の米国代表チームが4日午後に北京に到着した。注目のマイケル・フェルプス(Michael Phelps)を目撃しようと多くの人々が空港に押しかけたが、フェルプスは別の出口から出て行った。

 北京五輪で8冠を目指す23歳のフェルプスは、多くのファンと報道陣がその姿を目撃しようと北京首都国際空港(Beijing Capital International Airport)に集まるなど、最も注目を浴びる選手となっている。

 警察官や空港警備員が警戒する中で、300人以上の群集は100メートル近い長さの列を作った。報道陣がフェルプスの北京入りの姿をとらえようとする一方で、多くを中国人が占めたファンはサインを求めようとしていた。

 しかし、待ち構えていた群集は、到着出口に米国代表の選手たちが姿を現したときにフェルプスを目撃することができず落胆した。

 競泳米国代表の広報担当者はAFP通信(Agence France-Presse)に対し、「フェルプスは、ほかの選手たちとは別の出口を通った」と語っている。

 アーロン・ピアソル(Aaron Peirsol)をはじめライアン・ロクテ(Ryan Lochte)、ナタリー・コーグリン(Natalie Coughlin)などシンガポールでの合宿を経てから北京入りした米国代表の選手は、集まった人々に見送られてチームバスに乗り込み、練習場へと向かって行った。

 フェルプスは、1972年のミュンヘン五輪でマーク・スピッツ(Mark Spitz、米国)氏が記録した1大会での最多獲得金メダル数(7個)を更新することを目標にしている。2004年のアテネ五輪では、金メダル6個、銅メダル2個に終わりスピッツ氏の記録には届かなかった。

 北京五輪でフェルプスは、アテネ五輪に出場した同じ種目である男子200メートルと400メートルの個人メドレーをはじめ、同100メートルと200メートルのバタフライ、同200メートルの自由形やリレー種目3つに出場する。(c)AFP