【8月4日 AFP】競泳のマイケル・フェルプス(Michael Phelps、米国)は、これまでに数え切れないほどの世界新記録を樹立し、五輪でメダルを獲得してきたが、それらの成功を無心で収めてきた。

 北京五輪で8冠を目指す23歳のフェルプスは、水の中では完全に集中した精神状態であるとの見解を示した。

 競技中にはどんなことを思い描いているのかとの質問を受けたフェルプスは、「何もない。ある日誰かに『競技がスタートするときや、水の中では何を考えているのか』との質問されたことがあったが、僕の答えは『分からない』だった。水の中では多くのことを考えない。これまでずっとそうしてきたし、それでうまくいった。これからも変えるつもりはない」と語った。

 フェルプスは、1972年のミュンヘン五輪でマーク・スピッツ(Mark Spitz、米国)氏が記録した1大会で獲得した、最多金メダル数(7個)のを更新することを目標にしている。2004年のアテネ五輪では、金メダル6個、銅メダル2個に終わり、スピッツ氏の記録には届かなかった。

 北京五輪でのフェルプスは、アテネ五輪に出場した同じ種目である男子200メートルと400メートルの個人メドレーをはじめ、同100メートルと200メートルのバタフライ、同200メートルの自由形やリレー種目3つに出場する。

 シンガポールで行われている米国代表合宿に参加しているフェルプスは、「今はこれまでに感じたことのないほど調子がいい」と語っている。(c)AFP