【8月11日 AFP】国際五輪委員会(International Olympic CommitteeIOC)は11日、自転車ロードレースのマリアイサベル・モレノ(Maria Isabel Moreno、スペイン)が、IOCが行った薬物検査による北京五輪で最初の違反者となったことを明らかにした。

 モレノは、7月31日に行われた検査でエリスロポエチン(ErythropoietinEPO)の陽性反応を示した。

 モレノは、検査結果を知る前の同日午後に選手村を後にしていた。

 IOCのスポークスマンを務めるジゼル・デイビス(Giselle Davies)氏は「IOCは、ドーピングの根絶に真剣に取り組んでいる。モレノはEPOの陽性反応を示した。彼女は検査結果を知る前の同日午後に中国を離れている。IOCはモレノの出場を取り消し、国際自転車競技連合(International Cycling UnionUCI)には、五輪後に何らかの処分を下すように要請した」と発表。

 スペインでのモレノは、女子ロードレースのメダル候補の1人として期待されていた。

 モレノは9日に発表した声明の中で、スペイン国民に対し謝罪し、11日にスペイン・サラゴサ(Zaragoza)で会見を開き、女子ロードレースと女子個人タイムトライアルを欠場することになった理由についての説明を行うことを明らかにしている。(c)AFP