【7月29日 AFP】北京五輪まであと11日に迫った28日、開催地の北京(Beijing)と香港(Hong Kong)ではスモッグが空を覆い、五輪関係者は大気汚染対策を追加的に行う必要に迫られている。

 北京では大気汚染に対する取り組みが長年にわたって行われ、最近になっても多くの緊急措置が取られているが、この日の北京もいつも通りスモッグによって視界が数百メートルしかない状況だった。

 選手たちの一部は北京や中国各地で既にトレーニングを開始しているが、大気汚染が解消されない現状では、中国が掲げる「緑の五輪」が台無しになる可能性もある。

 五輪開幕が近づくにつれ、中国に関する良くない報道が目立っているが、国際環境保護団体グリーンピース・インターナショナル(Greenpeace International)も、北京市内の大気環境は依然として国際基準に達していないとする報告書を発表した。

 また、業務用の防じんマスクを製造する、ある日本企業は、日本の五輪選手団が大気汚染対策として、防じんマスク500枚を購入する予定だとしている。(c)AFP/Karl Malakunas