【7月1日 AFP】中国・貴州(Guizhou)省で3万人規模の暴動が発生したことを受け、中国政府は6月30日、北京五輪の障害となりかねない抗議活動を阻止するため「戦時体制」を取るよう各地方省庁に求めた。貴州省の暴動では社会的緊張の高まりが浮き彫りとなった。

 週末に行われたテレビ会議で、中央政府は地方政府に対し、地域での暴動がエスカレートして五輪を脅かすことがないよう総力を挙げるよう呼び掛けた。

 ある地元政府のウェブサイトに投稿された報告書は、「北京五輪の滞りない開催を確約することは、政府の全レベルにおける戦いであり、すべての部局がこれに勝利しなければらない。今からわれわれは『戦時体制』に入らなければならない」としている。

 南西部の貴州省では、少女暴行殺人事件の容疑者が当局者の親族であったとされ、公安当局が正しく捜査を行わなかったとの情報に怒りを爆発させた数万人の住民による暴動が発生している。(c)AFP/Dan Martin