【12月20日 MODE PRESS PLUS】ロンドンオリンピックでの選手の活躍やノーベル賞受賞に沸いた2012年。「今年の漢字」には「金」の文字が選ばれた。そんなニュースと並び、東京・銀座の老舗貴金属ジュエラーGINZA TANAKAにも、ひときわ目を引く「金」が登場。ディズニーのキャラクターたちがゴールドカラーに輝く、3億5千万円のクリスマスツリーだ――。

 今となっては当たり前に使われている、「金」の品位を示す「K18」や「K24」の表記。実はこの表記、GINZA TANAKA創業者の山崎亀吉が、前身である貴金属装身具卸「清水商店」を開業し、貴金属業界の確立に貢献するなかで立案したもの。東京浅草で誕生した小さな商店は金、プラチナ、ダイヤモンド、そしてジュエリーとそのスペシャリティを世界に知らしめながら、今年で創業120年を迎えた。

 この記念すべき年に、貴金属ジュエリーの老舗が選んだコラボレーションのお相手は、昨年「ウォルト・ディズニー生誕110周年」という節目を迎えたウォルト・ディズニー・ジャパン。

 2社の強力タッグにより発表された大胆な商品ラインアップのなかでも、特筆すべきは冒頭でも紹介した「ディズニー ゴールドクリスマスツリー」だろう。店頭に登場した高さ約2.4m、販売価格3億5千万円のツリー上では、純金製のディズニーキャラクターがまばゆい光をこれでもかと放ちながらゆっくりと回転。迫力あるその姿に目を奪われた道行く人々が、記念撮影を求め店内へと続々導かれている。GINZA TANAKA広報の石橋さんによれば「キャラクターによって使用している純金の量が異なる」という。もし純金製のキャラクターを個別に販売したら、それぞれの金額にはかなりの差が出ることになる。「ピーター・パン」の妖精“ティンカー・ベル”と「美女と野獣」の野獣“ビースト”のキャラ別金額差が気になるところだ。このゴールドツリーに使われているキャラクターは全部で50種類。なかには「これ誰だっけ?」というひそかに人気のキャラクターもあり、見ているだけでも楽しめる。

 同店舗の6階には、ディズニーとのコラボレーション商品のほかにもさまざまなアイテムが期間限定で展示されている。真っ先に目を奪われたのは、約4億7000万円相当(2012年12月上旬現在)、直径53㎝、重さ100㎏の「メープルリーフ金貨」。カナダ王室造幣局が2007年に制作したもので、当時世界最大の金貨としてギネス記録にも登録されたものだという。巨大金貨の前であっけにとられていると「こちらも自由にどうぞ」と促され、「純金持ち上げ体験」に挑戦することに。早速れんがブロックサイズの金塊に括りつけられたリングを持ち上げてみる。が、金塊はびくともせず、変わりに体が前へつんのめった。なるほど、どおりで「ご無理なさらないで下さいね」と何度も言われていたわけだ。

 そしていよいよ、ディズニーとのコラボレーション商品が並ぶブースへ。ウォルト氏とミッキーマウスのシルエットがあしらわれた純金小判・大判に千両箱……という大胆な商品に驚き、続いて全20キャラクターのシルエットが型抜かれた純金シルエット額のかわいらしさにがっちり心を捕まれる。溺愛キャラクターのいるディズニーファンなら、購入の意を固めてしまうであろうそのお値段、各25万円。

 まるでミュージアムに来たかのような展示スペースをぐるりと見て回り、最後にたどり着いたガラスケースの中には、品よくきらめくペンダントが。一連の驚きや興奮で少々疲れた心に、ちょこんとたたずむミッキーモチーフがなんとも優しい。GINZA TANAKAのジュエリーの中でも高い人気を持つ“ミラーボール”シリーズのデザインから誕生した「ディズニージュエリー ミラーボールペンダント」(プラチナ・K18 イエローゴールド・K18 ピンクゴールドの3種展開)は、球形の貴金属をミラーボールのようにカッティングすることで、ボールがそれぞれ宝石のような輝きを放つ。価格は6万円~。億だのという非現実的な金額のあとの「6万円」は、実にうまい。さらに来年の3月31日までは特別にダイヤ入りミッキーマウスモチーフのチャームも付いてくるという。「GINZA TANAKAのジュエリー」なのに「お手ごろ」、しかも「ミッキー」、という「これでもか戦法」。クリスマスにまんまとはまってみてはいかがだろう。(c)MODE PRESS PLUS/MODE PRESS

<インフォメーション> GINZA TANAKA